物語

キャッチボール

ルカはいつもひとり。

ミザリーもいつもひとり。

ルカはボールであそんでいた。

ミザリーもボールであそんでいた。

ルカはボールをひろいにいった。

ミザリーもボールをひろいにいった。

ルカにヒロがこえをかけた。

ミザリーはふりかえり、まどをみた。

ルカはえがおであいさつをした。

ミザリーはまどからそとをのぞいた。

ルカとヒロはあそびはじめた。

ミザリーはまたゆかにすわりこんだ。 

ルカはうれしかった。

ミザリーはかなしかった。

ルカはヒロとはなしをした。

ミザリーはじぶんにきいた。

ルカはこれからのことをはなした。

ミザリーはこれからのことをきいた。

ルカはわかった

ミザリーはわかった

ひとりはたのしくないってこと。

[第1話]